大阪21世紀協会では、このたび、「大阪21世紀計画グランドデザイン(第3次)」を策定いたしました。大阪21世紀協会は、21世紀にふさわしい「世界都市・大阪」の創生をめざす「大阪21世紀計画」推進のためのガイドラインとして、同計画の「基本理念」(1982年2月)に基づき、1983年に「グランドデザインの基軸」を策定し、1986年には「グランドデザインの基軸(Ⅱ)」として総合的な提言を行い、さらに、1992年3月には、新たな視点でまちづくりについての提言を行うため「大阪21世紀計画新グランドデザイン」を策定してまいりました。
新グランドデザインが目指す文化立都はいまだ途半ばではあるものの、一定の成果を上げ、また、大阪府、大阪市の総合計画をはじめとして、関係諸団体が新しい構想・計画を発表、検討されています。21世紀に入り、社会・経済情勢は大きく変わりつつあります。
そこで、このたび、文化立都を基本としつつ、21世紀初頭を見据えた新たな第3次グランドデザインを策定いたしました。
現在、大阪都市圏では、関西国際空港の2期工事をはじめ、「世界都市・大阪」を創生するための色々な基盤整備がなお進められておりますが、一方では、人々の志向が〈もの〉の豊かさから〈こころ〉の豊かさへと大きく変化するとともに、そのニーズもより多様で複雑になってきています。
第3次グランドデザインでは、これらの状況をふまえて、OSAKA VISION 3つの指針と8つの都市像を提示いたしました。第3次グランドデザインは、行政や関係諸団体の計画と連動しつつ、採択するべき戦略・戦術を提言するもので、ガイドラインとしてひろく活用されますことを心より願っています。
最後に、策定にあたりご尽力いただきました策定委員の皆様をはじめ、ご関係の方々に厚くお礼申し上げますとともに、今後とも「大阪21世紀計画」の推進に、より一層のご指導とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。 |